先に結論:三果骨折・二果骨折とは

  • 足首(足関節)の「くるぶし」まわりの3つの出っ張り(内果・外果・後果)が3つとも折れたものが三果骨折、2つ(多くは内果と外果)が折れたものが二果骨折です。「三課骨折」と書かれることもありますが、正しくは「三果骨折(さんかこっせつ)」です
  • 1か所だけの骨折では外果骨折が最も多く、後果だけの骨折はまれです
  • ギプスで安定しない・ずれが大きいときは手術になり、固定は整復の鍵となる外果から行うことが多いです
名前 どの骨のどこ 体の表面では
内果(ないか) 脛骨の下端の内側 うちくるぶし
外果(がいか) 腓骨の下端 そとくるぶし
後果(こうか) 脛骨の下端の後ろ側 外からは触れにくい

外果だけの骨折(腓骨遠位端骨折)は外果骨折の記事で詳しく解説しています。※足首をひねって腫れや強い痛みがあり体重をかけられないときは、整形外科を受診してください。

三果骨折、二果骨折とは?

  • 足関節を形成する脛骨の内果・後果、腓骨の外果の3つすべてで骨折をきたしたものを三果骨折と呼ぶ。
  • うち2つの骨折の場合は、二果骨折で多くは内果、外果骨折。
  • 単独骨折では外果が最多。
  • 後果骨折の単独骨折は稀(Acar et al. 2025)。成人の足関節骨折1,500例の検討では、単果骨折が約3分の2、両果骨折が約4分の1、三果骨折が7%で、最も多いのは外果骨折であった(Court-Brown et al. 1998)。
  • 二果骨折は両果骨折とも呼ばれ、内果・外果・後果の骨折はまとめて足関節果部骨折などと呼ばれることがある。
  • 治療は徒手整復が不可であったり、ギプス固定で安定性が保たれない場合、骨片の転位が大きい場合は手術を行う。
  • 整復・固定は外果から行うことが多い。外果(腓骨)を正確に整復すると距骨と内果も整復位に戻りやすく、外果が整復の鍵となるため(Yablon et al. 1977)。

後果骨折はレントゲンでわかる?

後果の骨片の大きさは側面像では測りにくく、三果骨折25例では側面像の計測の54%がCTと比べ25%を超えてずれていました(Ferries et al. 1994)。骨片の大きさや形はCTで確かめます。

 

関連:外果骨折(腓骨遠位端骨折)と画像診断のポイント

 

実際の画像で確かめるには、画像診断cafeの足関節MRIの正常解剖ツールで、スライスを動かしながら構造をタップすると名前が表示されます(無料・登録不要)。

参考文献:

  1. 骨折ハンター P272-273
  2. 足関節・足部のMRI P60-62
  3. Court-Brown CM, McBirnie J, Wilson G. Adult ankle fractures–an increasing problem? Acta Orthop Scand. 1998;69(1):43-47. PubMed
  4. Yablon IG, Heller FG, Shouse L. The key role of the lateral malleolus in displaced fractures of the ankle. J Bone Joint Surg Am. 1977;59(2):169-173. PubMed
  5. Okanobo H, Khurana B, Sheehan S, et al. Simplified diagnostic algorithm for Lauge-Hansen classification of ankle injuries. Radiographics. 2012;32(2):E71-84. PubMed
  6. Ferries JS, DeCoster TA, Firoozbakhsh KK, et al. Plain radiographic interpretation in trimalleolar ankle fractures poorly assesses posterior fragment size. J Orthop Trauma. 1994;8(4):328-331. PubMed
  7. Acar A, Çevik HB. Clinical and radiological comparisons of isolated posterior malleolar fractures treated surgically and conservatively. Eur J Trauma Emerg Surg. 2025;51(1):12. PubMed

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