大腿骨遠位端骨折
- 大腿骨に起こる骨折の約6%を占める。
- 若年者の高エネルギー外傷によるものと、骨粗鬆症を伴った高齢者の低エネルギー外傷によるものの2峰性の分布がある。
- 高エネルギー外傷の場合は、自動車運転中のダッシュボード損傷や、オートバイ運転中の転倒など膝を曲げたまま強い力が加わるエピソードが典型的。
- 10%で開放骨折。
- AO分類が知られる。
大腿骨遠位端骨折のAO分類
- 関節外骨折と関節内骨折に大きく分けられる。
- 関節内骨折はレントゲンでわかりにくいことも多いため、骨折線のイメージングが必要。骨折線は顆上部から中央に向けて斜めに入るのが特徴。レントゲンの正面像ではY字型あるいはT字型をイメージする。
参考文献:
- 臨整外 56巻5号 2021年5月 P553-556
- 骨折ハンター P228-231