橈骨遠位端骨折(fracture of the distal radius)とは?
- 脊椎圧迫骨折、大腿骨近位部骨折に続いて脆弱性骨折としての発生頻度が高い。
- 加齢とともに発生率は上昇し、50〜70歳の女性に多く発生する。逆に80歳以上になると転倒しても手が出ないため、大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折が増える。
- 背側転位型のディナーフォーク状変形を呈していれば骨折の有無の診断は比較的容易。
橈骨遠位端骨折の画像所見
単純レントゲン
- 患側の正面、側面の2方向を撮影する。
- radial inclination(RI)、ulnar variance(UV)、volar tilt(VT)は手術適応や治療経過の指標になるため計測を行う。
単純CT
- 関節内骨折の有無、転位の方向、骨皮質の粉砕部位などを評価するのに有用。
- 手術加療を検討する際には必ず撮影する。
橈骨遠位端骨折の分類
- AO分類が知られている。(省略)
参考文献
- 骨折ハンターP85
- 臨整外 56巻5号 2021年5月P487-489