橈骨遠位端骨折(fracture of the distal radius)とは?
- 脊椎圧迫骨折、大腿骨近位部骨折に続いて脆弱性骨折としての発生頻度が高い。
- 加齢とともに発生率は上昇し、50〜70歳の女性に多く発生する。逆に80歳以上になると転倒しても手が出ないため、大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折が増える。
- 背側転位型のディナーフォーク状変形を呈していれば骨折の有無の診断は比較的容易。
橈骨遠位端骨折の画像所見
単純レントゲン
- 患側の正面、側面の2方向を撮影する。
- radial inclination(RI)、ulnar variance(UV)、volar tilt(VT)は手術適応や治療経過の指標になるため計測を行う。
単純CT
- 関節内骨折の有無、転位の方向、骨皮質の粉砕部位などを評価するのに有用。
- 手術加療を検討する際には必ず撮影する。
橈骨遠位端骨折の分類
- AO分類が知られている。(省略)
参考文献
- 骨折ハンターP85
- 臨整外 56巻5号 2021年5月P487-489
ご案内
腹部画像診断を学べる無料コンテンツ
4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。90症例以上あり、無料なのに1年以上続く講座です。10,000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。胸部レントゲンの正常解剖を学べる無料コンテンツ
1日3分全31日でこそっと胸部レントゲンの正常解剖の基礎を学んでいただく参加型無料講座です。全日程で簡単な動画解説付きです。
画像診断LINE公式アカウント
画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。