大腿骨転子部骨折とは

  • 大腿骨頸部骨折と比較すると、関節外骨折であるため関節周囲へと出血が広がり、大腿近位部の腫脹や皮下血腫を伴うことがある。
  • 75歳未満では頸部骨折が多いが、75歳以上では転子部骨折が多い。
  • 近年我が国ではCT分類が頻用されるようになり、治療方針やインプラントの決定のため、股関節CTがほぼ必須の検査となっている。
  • 治療は、骨接合術(内固定)が行われる。

大腿骨転子部骨折と頸部骨折の違い

大腿骨近位部骨折は大きく

  • 関節包内骨折:大腿骨頸部骨折
  • 関節包外骨折:大腿骨転子部骨折

と関節包の内なのか外なのかで分類されます。

治療法の選択においても、これを区別することが重要となります。

症例 70歳代 女性

股関節のCT画像です。
転子部に骨折線を認めています。
大腿骨転子部骨折と診断されました。

参考文献:臨整外 56巻5号 2021年5月 P530-532

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