骨盤骨・大腿骨に付着する腱の付着部炎・付着部症
- 骨の腱や靱帯の付着部をエンテーシス(enthesis)といい、その部分の炎症をエンテサイテス(enthesitis)という。またその部分に起こる異常を総括してエンテソパチー(enthesopathy)という。
- 中年以降に多い。
- 使いすぎに伴う腱付着部の炎症の場合、
・自己免疫疾患による付着部の炎症(付着部炎):アキレス腱、膝蓋腱によく見られる
・腱の変性に伴う腱の信号異常や腱内石灰化を伴う状態(付着部症):骨盤・大腿骨によく見られる
がある。
- 骨盤・大腿骨の場合、腱の変性に伴う小殿筋・中殿筋の大結節付着部、ハムストリングの坐骨結節起始部などに多い。
- 腱内に石灰化(ハイドロキシアパタイト)を含むことがある。
参考:
臨床画像 Vol.33,No.5,2017 P585
骨軟部画像診断のここが鑑別ポイント P234