声門下血管腫とは?
- 頻度は低いが新生児や乳幼児で気道閉塞を生じうる声門下腫瘤としては最も頻度が高い。
- 約半数で皮膚やその他の全身のどこかに血管腫を合併する。
- 増大すると同時に生後まもなくから喘鳴を来す。
声門下血管腫の画像所見
- レントゲンで左右非対称性の声門下狭窄を示す。(左右非対称である点が、クループや先天性声門狭窄とは異なる。ただし、この疾患であっても対称性のこともあるので注意。)
- T2強調像で高信号腫瘤として描出される。
- 造影CTやMRIで造影される腫瘤として描出される。
- 確定診断は内視鏡でなされる。
症例 生後10か月女児。生後5か月から続く吸気性喘鳴を主訴に来院
2018年放射線科診断専門医43より引用改変(→追加)。
声門下左側にT2強調像高信号、造影効果を示し、気道を狭窄する腫瘤あり。
声門下血管腫を疑う所見です。
参考文献:
臨床画像 Vol.25, No.4 増刊号、2009 P61
画像診断 Vol.21 No.8 2001 P883
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