骨形成不全症
・コラーゲン形成不全を原因とする。
・先天性と遅発性に分けられる。
・最重症型は多発性の子宮内骨折をきたす。
・先天性は生下時多発骨折、死産、早期死亡を起こす。
・先天性は骨は太く短い、遅発性は骨が細い。
・遅発性は易骨折性、9割に青色胸膜(眼のコラーゲン形成障害)、難聴(耳小骨に異常)、低身長、象牙質形成不全症をきたす。
・Sillence分類では4型に分類される。
・多発骨折による長管骨彎曲に対する矯正手術(Sofield法)が行われることがある。
骨形成不全症の画像診断
・レントゲンで骨の透過性が亢進(骨粗鬆症)を認め、多発骨折のため骨の弯曲が見られる。他、長管骨の弓状変形、仮骨の過増殖を伴う・あるいは伴わない多発性骨折、Wormian bones(縫合骨)、脊柱後側彎症など。
・骨所見では、小児虐待と鑑別の必要のある疾患。
骨形成不全症では骨折により四肢の変形が起こりやすい。○(医師国家試験94B-74)
小児虐待と鑑別を要する疾患
- 骨形成不全症
- 出生児外傷
- 先天性梅毒
- 新生児骨髄炎
- Menkes’ kinky-hair症候群
- 薬剤に関連した骨変化