Hangman骨折(ハングマン骨折)
- 軸椎関節突起間部骨折、外傷性すべりとも言われる。
- 絞首刑された人という意味(なので厳密にはhanged man)で、絞首刑されると同部位に骨折を生じる。
- C2の両側の上下関節突起間部(pars interarticularis)の骨折で、両側の椎弓根部が骨折し、椎体と椎弓が分離する。
- 頚椎の過度の進展と牽引によっておこる不安定で重篤な骨折。
- 典型的には両側性。ただし、非対称性のこともあり。
- 神経症状をきたすことは少ないが椎体後縁が破綻したときには、脊柱管狭窄による神経症状を呈することがある。
- C1、C2の合併骨折が多いが、下位レベルの骨折を生じることもあるので注意。
Hangman骨折の分類
重症度により3つのタイプに分類される。
- Ⅰ型:骨折片がほとんど偏位していないもの。
- Ⅱ型:C2椎体が前方辷りしているもの。
- Ⅲ型:椎体の前方辷りと両側関節突起の偏位があるもの。
参考文献:
- 画像診断 Vol.37 No.10 2017 P1034-1035
- 画像診断Vol.33 No.14 2013 P1590-1591