ベーチェット病
・再発性口腔内アフタ性潰瘍(必須で初発症状のことが多い)、皮膚症状、眼病変、外陰部潰瘍を主症状とする炎症性疾患。
・HLA-B51との関連。日本人の陽性率は55%程度。
腸管ベーチェット
・ベーチェット病のうち特に消化管病変が目立つ場合は、腸管ベーチェットの特殊型に分類される。
・病変の好発部位は回腸末端〜盲腸。
・穿通性の多発潰瘍が典型的。まれに穿孔することあり。
・ベーチェットに相当する全身の病変を認めず、腸管のみに病変を認めるものを単純性潰瘍と呼ぶ。
腸管ベーチェットの画像所見
・注腸にて回盲部に深掘れ潰瘍、狭窄像を認める。
・CTにて回盲部の壁肥厚、潰瘍性病変、周囲炎症波及、反応性のリンパ節腫大を認める。