眼球内(ぶどう膜)悪性黒色腫(ocular malignant melanoma)

  • 多くは脈絡膜発生であり、眼球内後方1/3にドーム状〜ある程度の大きさになるときのこ状の腫瘤として認められる。
  • この形状を呈するのは、腫瘍がBruch膜を貫通して腫大していることを示唆し、同部位にくびれを生じる。
  • 成人の眼球内腫瘍で最多
  • 症状は視力低下や視野障害。無症状のこともある。
  • 肝転移を来たしやすい。

眼球内(ぶどう膜)悪性黒色腫の画像所見

  • T1WIにて高信号、T2WIにて低信号が特徴的。黒色腫に含まれるメラニンが常磁性体物質であり、メラニンの含有量に応じてT1WIで高信号を呈する(つまり必ずしも高信号ではない場合もある)。
  • 造影効果は中等度と言われる。
  • 眼球内で浸潤し、強膜を超えた周囲への浸潤や、視神経に沿った浸潤にはGdによる造影が有用。
  • 悪性黒色腫はCTでは硝子体よりも高吸収を呈する。

ご案内

腹部画像診断を学べる無料コンテンツ

4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。90症例以上あり、無料なのに1年以上続く講座です。10,000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。

胸部レントゲンの正常解剖を学べる無料コンテンツ

1日3分全31日でこそっと胸部レントゲンの正常解剖の基礎を学んでいただく参加型無料講座です。全日程で簡単な動画解説付きです。

画像診断LINE公式アカウント

画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。