膵悪性リンパ腫(malignant lymphoma)

・主として非ホジキンリンパ腫で、乏血性の腫瘤。

・非常に稀。

・通常は巨大な膵腫瘤として発見され、大きさの割に内部構造が均一、血管浸潤がほとんどないことなどは、他臓器の悪性リンパ腫と類似。

・膵管狭窄はあっても軽度。

・膵悪性リンパ腫は膵癌よりも自己免疫性膵炎との鑑別が問題となる。

膵悪性リンパ腫の画像所見

・造影CTで膵実質より低吸収値を呈する。平衡相では膵実質とほぼ等吸収値。

主膵管や周囲血管の構造は比較的保たれる

・周囲所属リンパ節や大動脈周囲リンパ節に腫脹を伴うことあり。

・他の悪性リンパ腫と同様に、MRIではT1強調像にて低信号、T2強調像にて淡い高信号を呈し、DWIにて著明な高信号を呈する。

症例 80歳代男性 心窩部痛

panceratic malignant lymphoma

・膵体尾部に内部に血管の貫通像を有する腫瘤あり。主膵管は拡張や狭窄を認めず、上方に圧排されているが正常に描出されている。これらの特徴から悪性リンパ腫が疑われる。傍大動脈にも小リンパ節あり。(2009年放射線科診断専門医試験問題52番より引用)

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