血管性認知症の分類
- 複数の大梗塞(大血管性認知症)
- 多発性小梗塞(ラクナ+白質病変)
- 単一病変(戦略的部位)
- 低灌流
- 脳出血
- アルツハイマー病の病理を有する脳血管障害(混合型認知症)
関連)脳血管性認知症とは?症状、診断、治療法をわかりやすく!
大血管性認知症
・皮質性血管性認知症(多発梗塞性認知症)。
・梗塞巣の容積と認知症の発現に相関。
・容積100mlを超えると頻度が増加。容積50ml以下では稀。
小血管性認知症
・皮質下性の血管性認知症。
・白質病変優位型(Binswanger病)とラクナ優位型に分かれる。
・白質病変優位型(Binswanger病)は、10mm以上の側脳室周囲白質病変あるいは、25mm異常の連続する白質病変。
・ラクナ優位型は中心灰白質の5個以上のラクナ梗塞と中等度の白質病変。
脳出血性血管性認知症
・慢性硬膜下血腫、くも膜下出血、アミロイドアンギオパチーに起因する血腫などが原因となる。
アルツハイマー病の病理を有する脳血管障害(混合型認知症mixed dementia)
認知症患者で、アルツハイマー病を疑う所見に加えて、脳梗塞の所見を認めれば、mixed dementiaの可能性あり。