高血圧性皮質下出血
・MCAやACA、PCAの末梢皮質枝から脳表灰白質を穿通する髄質動脈が責任血管。
・血流動態的には、被殻や視床、脳幹部への深部穿通枝と比較して、高血圧の影響は少ない。
・70歳以上に好発し、脳アミロイドアンギオパチーとの鑑別が問題となるが、オーバーラップしているものもあると考えられている。(ともに空間的・時間的に多発したり、クモ膜下出血をともなうことがある。)
・頭頂葉が好発部位。
・他の高血圧性脳出血よりも高齢で生じやすいため、若年者の皮質下出血を見た場合は、高血圧性よりも動静脈奇形や硬膜動静脈瘻などの二次性脳出血をまず考慮する。
90歳代女性 高血圧性皮質下出血
参考)
症例 80歳代男性 皮質下出血あり。被殻や視床などに微小出血がなく、アミロイドアンギオパチー疑い。
ご案内
腹部画像診断を学べる無料コンテンツ
4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。3000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。画像診断LINE公式アカウント
画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。