コロイド嚢胞(colloid cyst)とは?
- 全脳腫瘍の1%弱。脳室内腫瘍だと10-20%弱。
- 第3脳室前部/Monro孔の良性腫瘤。
- 内胚葉に由来する胎生期遺残嚢胞とされている。
- 多くは無症状だが、頭痛、嘔吐、記憶障害などの症状が起こることがある。
- 20-50歳が中心で、小児には稀。
- 急性水頭症、突然死(Monro孔の急性閉塞による)の原因となる事がある。
- 嚢胞内部に出血が見られることあり。内部はゼリー状で粘稠度はさまざま。
- 自然にサイズが縮小するものがある。
- 治療は外科的切除が最多。
コロイド嚢胞の画像診断
- CTでは内部高吸収値。ただし内容物によって吸収値は変化する。
- MRIではT1WIで内部高信号、T2WIで低信号。Gdによる造影で辺縁が造影されることがある。
- 境界明瞭で、大きさは3-40mm。