膵頭部癌の特徴
・膵頭部は主膵管や総胆管に近く、これらを閉塞させて、黄疸や膵管拡張などを契機に発見されることが多い。
・他の部位の膵癌と比べると症状の出現が早いため、比較的早期に発見される傾向にある。
症例 80歳代男性
・進行すれば前方漿膜浸潤、後腹膜浸潤、十二指腸下行脚浸潤、SMA/V浸潤を伴う。
症例 50歳代 男性 膵頭部癌
[colored_bg color=”light‐blue” corner=”r”]膵頭部にhypovascularな腫瘍性病変あり。
胃壁〜十二指腸への進展あり。
GDAは狭細化を認めており、全周性のencasementあり。
膵体部〜尾部にかけて主膵管の拡張あり。[/colored_bg]
・鑑別診断は、壁外浸潤を伴う胆管癌。画像では鑑別が困難なこともある。
・2cm以下の小膵癌では、膵内胆管閉塞による閉塞性黄疸を認めるにも関わらず、ダイナミックCTの動脈相では指摘困難なことがある。
・平衡相で遅延性に濃染し、指摘可能となる症例もある。
参考)画像診断2010年11月 膵管癌の画像診断 金沢大学 蒲田敏文先生