高血圧性の脳出血の脳室内出血(脳室穿破)について

  • 高血圧性脳出血では、視床出血と尾状核出血が脳室穿破しやすく、鋳型状の脳室内血腫を伴うことが多い。
  • 脳内出血の45%に脳室内出血が見られ、視床出血では69%,尾状核出血では100%に見られたと報告あり。(Neurology 70:848-852.2008)

脳室内出血の画像診断における注意点

  • 脳実質内に明らかな血腫がなく脳室内にのみ見られる場合には、原発性脳室内出血と呼ばれるが、脳室壁近傍を注意深く観察すると、出血点と考えられる脳実質内の小血腫が指摘できることもある。
  • また、脳室内の血腫がほぼ吸収された後にMRIを行うと、脳室壁近傍の脳実質内に吸収されつつある小血腫が出現して、出血部位を特定できることもあり、MRIによる追加検査は重要である。その際は、 T2*強調像やSWIが有用。

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