グリソン鞘の異常と画像(periportal callor、periportal abnormal intensity)
・肝グリソン鞘は、肝動脈、門脈、神経、胆管とリンパ管を包む線維鞘。
・腫瘍や炎症の進展に重要な役割を果たしている。
・グリソン鞘には種々の疾患で浮腫(あるいは水腫)、炎症細胞浸潤、腫瘍細胞浸潤、リンパ液のうっ滞などが起こる。
・これらはCTでは門脈周囲低吸収域(periportal hypodensity、periportal callor)として描出される。
・MRIはこれらの描出により鋭敏で、特にT2強調画像で門脈を取り囲む高信号帯 (periportal abnormal intensity:PAI)として描出される。T1強調画像では低信号帯として描出される場合が多いが、門脈や胆管が低信号であるためわかりにくい。
・炎症性変化や腫瘍細胞浸潤では造影CTやMRIで造影される。
ご案内
腹部画像診断を学べる無料コンテンツ
4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。90症例以上あり、無料なのに1年以上続く講座です。10,000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。胸部レントゲンの正常解剖を学べる無料コンテンツ
1日3分全31日でこそっと胸部レントゲンの正常解剖の基礎を学んでいただく参加型無料講座です。全日程で簡単な動画解説付きです。![](https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
画像診断LINE公式アカウント
画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。![](https://xn--o1qq22cjlllou16giuj.jp/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)