炎症性乳癌(Inflammatory breast cancer)とは?
- 炎症性乳癌は通常腫瘤を認めず、皮膚のびまん性発赤、浮腫、硬結を示す。
- 乳房の浮腫状の腫脹と皮膚の発赤(橙皮様 皮膚 peaud’orange)をきたし、疼痛、熱感がみられる。
- 病理組織学的には、皮膚のリンパ管内に癌 細胞の塞栓が見られる。
- 診断時には20-30%に遠隔転移が認められる。
画像所見
- 炎症性乳癌に特異的画像所見はない。
▶マンモグラフィ
- 皮膚肥厚、梁柱の肥厚、構築の乱れ、びまん性の濃度上昇。
▶超音波
- 90%以上で腫瘤、構築の乱れなどの乳房内の異常を検出。
- 皮膚肥厚、リンパ節腫大など。
▶MRI
- 原発巣および皮膚の異常の検出
- 乳房浮腫(皮下や胸筋前のT2高信号域)
- 皮膚肥厚、皮膚の濃染
- びまん性もしくは境界不明瞭な濃染域
- 潜在性炎症性乳癌の診断に有用
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