乳腺髄様癌(Medullary carcinoma)
・好発年齢:他の乳癌より若干若い。
・発生頻度:0.6~5.2%。
・充実性胞巣形成、脳回様・圧排性増生を示す。
・被包された明瞭な腫瘍境界をもつ。
・核異型は中等度ないし高度。
・間質へのリンパ球浸潤を伴う。
・リンパ節転移が少なく予後良好。
・BRCA1関連乳癌の多くにmedullary featureが見られる。
画像所見
▶Mammography
・円形・楕円形の腫瘤影。
・辺縁は分葉状で石灰化を欠く。
▶US
・分葉状で境界明瞭な低エコー腫瘤。
・後方エコーの増強を認める。
▶MRI
・造影MRIでリング状のenhancementを認める。
・Rapid-plateauもしくはwash outを示す造影パターン。
・充実腺管癌と類似の像を呈することが多い。