貯留嚢胞とは

・貯留嚢胞は、洞粘膜の粘液腺の開口が閉塞することで生じる球形の嚢胞

・内容は粘液

・偶然見つかることが多く、頻度は高い。

上顎洞の下極に多く、可動性あり。重力方向に移動する。

・嚢胞が大きくなるとその表面は扁平に近くなり、液面形成に酷似することがあるが、わずかに上方に凸の表面を確認することができる。

画像所見

・CTで内容は均一な低吸収、壁は菲薄で造影されない。

・洞全体を占拠することもあるが、辺縁部に空気の残存するスペースが残っていることが多く、これを認めると粘液瘤(mucocele)との鑑別が可能。

・骨壁を圧排伸展することは稀。

・MRでは水分が多く、蛋白少ないことからT1WIで低〜中間、T2WIで高信号。

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