好酸球性肺炎
・肺胞および間質への好酸球浸潤を特徴とする炎症性疾患の総称。
・しばしば末梢血や喀痰へ好酸球増多を伴う。
・我が国でみられるものはほとんどが慢性好酸球性肺炎で、まれに急性が報告されている。急性と慢性は全く異なった病態であり、区別する必要がある。
※好酸球性肺炎の診断には、気管支肺胞洗浄液(BALF)や肺生検で肺局所への好酸球浸潤が証明される必要がある。
※喘息でも中枢~末梢の気管支に好酸球浸潤を認めるが、肺胞領域に好酸球浸潤を認めないため、好酸急性肺炎とは言わない。
好酸球性肺炎とPIE症候群の違い
①肺局所での好酸球浸潤
②末梢血の好酸球浸潤
しかし、施設や症例によってはなかなか①を証明することが難しいことがある。
①が必須→好酸球性肺炎 ②が必須→PIE症候群
※喘息でも中枢〜末梢の気管支に好酸球浸潤を認めるが、肺胞領域に好酸球浸潤を認めないため好酸球性肺炎とはいわない。