粟粒結核(milliary tuberculosis)
- 結核菌の血行性散布。
- 1次結核・2次結核のいずれにも起こりうる。
- ARDSやDICなどの重篤な合併症を生じる事がある。
- 喀痰中結核菌塗抹陽性率は低く、ツベルクリン反応も陰性が多い。(なので診断に難渋する。)
粟粒結核の画像所見
- 胸部単純X線:両側肺野びまん性の粒状影。
- HRCT:両側びまん性、気道と無関係にランダムな分布を示す径1〜3mm程度の粒状影。
- すりガラス影や小葉間隔壁肥厚を伴うこともある。
症例 60歳代男性
レントゲンで両側肺野にびまん性に非常に粒の小さな粒状影を認めています。
CTにおいても同様で、無数の粒状影がびまん性に気道を無視して存在していることがわかります。
尿、痰から塗抹やTb-PCR陽性となり、粟粒結核/肺結核(排菌あり)と診断されました。