神経性食思不振症(anorexia nervosa)の眼窩内、側頭窩のCT画像所見
- 神経性食思不振症(anorexia nervosa)では、頭部CTやMRIで眼窩内や側頭窩の脂肪織濃度上昇を認めることがある。
- その原因として、脂質の過酸化亢進による脂肪浮腫、脂質分解亢進で生じた脂質分解産物による血管透過性亢進などが考えられている。
症例 40歳代女性 神経性食思不振症
引用:radiopedia
眼窩内や側頭窩の脂肪織濃度上昇を認めます。正常例と比較すると明瞭です。
眼窩内の脂肪は減少し、眼球陥凹を認めています。
神経性食思不振症(anorexia nervosa)による変化(長年にわたる神経性食欲不振症の患者における眼窩内脂肪の減少)が疑われます。
参考文献:画像診断Vol.37 No.13 2017 P1293