両側腋窩リンパ節が目立つ場合に考えるべき疾患
- 関節リウマチ(RA)
- アトピー性皮膚炎
を考える。まず悪性リンパ腫ではない。
両側腋窩リンパ節が目立つ所見はRAの43%で認め、上肢の関節炎の程度で左右差が見られることがある。
症例 60歳代女性 アトピー性皮膚炎
両側腋窩にやや目立つリンパ節を複数認めています。
アトピー性皮膚炎による変化が疑われます。
症例 40歳代女性 慢性関節リウマチ
両側腋窩にやや目立つリンパ節を複数認めています。
関節リウマチによる変化が疑われます。
胸腺内に小結節を多数認める場合
両側腋窩リンパ節が目立ち、かつ胸腺内に小結節を多数認める(thymic follicular lymphoid hyperplasia)場合、
- 膠原病(関節リウマチ、Sjögren症候群、強皮症など)
をまず考える。
参考文献:Rheumatol Int 2018; 38: 1017–1022.