・放射線被ばくは人工放射線か自然放射線かに大きくわけられる。
人工放射線
・加速器により発生する放射線。
・原子核外で発生。X線。
・透過力や電離作用はエネルギー(電圧)による。
・X線は加速電子KeV-MeVをターゲットに当てたときに出る制動放射線・特性X線である。管球の電圧が約100KeVのX線は診断に使い、管球電圧が1MeV以上のX線は治療に用いる。
例)胸部単純X線 50μSv、胸部CT 5mSv。大雑把にCTはレントゲンの100倍。年間一般公衆の線量限度は1mSv。
自然放射線
・原子核内から自然崩壊して出てくる。
・α線、β線、γ線は原子核内から放出され、それぞれ飛び出すときのエネルギーをもっている。これが電離作用の源。
・透過力はα線<β線<γ線
・電離作用はα線>β線>γ線
・自然放射線による年間被曝は2.4mSv。うちラドンの崩壊によるα線が1.3mSv。大地から046mSv。自分の体内(カリウム)から0.24mSv。宇宙線から0.38mSv被曝する。
例)東京ニューヨークを飛行機で往復すると0.1mSv被曝する。
参考)ヒトの集団の半数が30日以内に死亡する線量(LD50/30)=4Sv≒4000mSv
α線222-Rnラドン
・226Rd(土壌・建材中)の崩壊で出来る。
・不活性ガスを空気中に拡散する。
・浮遊塵に沈着し、空気中で放射性崩壊をし、α線を照射する。
・経気道局所被曝をして特に肺癌の発ガンの原因となる。
・日本では銀座4丁目の和光ビルの御影石から最も出ている。
・換気をすると室内から減少する。ヨーロッパでは寒冷なことから窓をあまり開けないので被曝多い。
β線と体内物質身体
・カリウムは約2g/kg体重含まれる。
・脂肪組織にはほとんど含まれない。なので同じ体重であれば、筋肉質のヒトほどカリウム量が多く、脂肪が多いヒトほどカリウム量は少なくなる。
・原子核に含まれる中性子の数の違いで3種類ある。39K,40K,41K
・自然界に存在するカリウムの1万個に1個が放射性同位元素である40K。カリウム40から出てくる放射線(β線)を測定する。
・ホールボディー・カウンター(放射線の全身計測器)→肥満度の測定ができる(つまり、カリウムで肥満度がわかる。)
体内の放射性物質からの内部被曝
・体内の主な放射性物質から受ける1人当たりの年間線量(平均的日本人の場合、単位mSv)
カリウム40 0.20 炭素14 0.014 ルビジウム87 0.003 鉛・ポロニウム210 0.16
※世界平均は0.24mSv、日本人の平均は0.41mSv