empty sella(トルコ鞍空洞症候群)とは
- empty sellaはトルコ鞍が拡大し、鞍上部からくも膜下腔が下垂した状態。
- 剖検症例の数%にあり。
- CT、MRでしばしば遭遇する。
empty sella(トルコ鞍空洞症候群)の原因は?
■原発性がほとんど。
※鞍隔膜の形成不全→トルコ鞍部で髄液の拍動を強く受ける→くも膜下腔が下垂→下垂体が菲薄化
■二次性:
- 妊娠の度に下垂体が増大、縮小を繰り返すため(これが多い。なので女性)。
- 下垂体卒中。
- 良性頭蓋内圧亢進症
- 自己免疫性下垂体炎(下垂体抗体)
- 外科あるいは放射線治療後
- 外傷
- ほとんどが無症状であるが、時に頭痛、視野障害、下垂体機能低下を来すことがある。症状があればトルコ鞍空洞症候群と呼ばれる。
- 髄液の拍動圧により骨が菲薄化、欠損し、さらには髄液鼻漏を生じたという報告を認める。
動画で学ぶempty sella
▶キー画像
病的意義がないことが多いので、あえて画像のレポートに記載しなくても良いと言われます。
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