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脈絡叢乳頭腫(choroid plexus papilloma)

・脳室の脈絡叢上皮から発生する上衣細胞の腫瘍(WHO gradeⅠ)。ただし播種することがある。

・全脳腫瘍の0.3~0.6%を占める。小児脳腫瘍の2~4%、 1歳以下では脳脳腫瘍中最多(10~20%)。 80%が良性のpapillomaである。20%のcarcinomaは 小児に多く見られる。

・成長速度は遅い。

・小児期に多い(約半数は10歳までに発症する)が、成人にも発生する。

・脳脊髄液の産生や髄液路の閉塞により水頭症をきたす。2歳以下の側脳室内腫瘍で、水頭症で発症、というパターンが最も典型的。

・側脳室50%、第4脳室40%、第3脳室5%。

小児は側脳室に多く、成人は第4脳室が多い。

脈絡叢乳頭腫の画像所見

▶CT所見:

・カリフラワー状、乳頭状。

・単純CTで等吸収〜高吸収。CTでは石灰化を24%に認める。

反対側脳室や小脳橋角部への進展が見られるのが特徴。

・造影CTで造影効果を示す。

▶MRI所見:
境界明瞭な分葉状の脳室内腫瘍。脳室外へ進展することもある。

・水頭症を伴う事が多い。

・T2WIで著明な高信号とはならない。様々な信号。T1WIでは等信号〜低信号。vascularityが高い腫瘍であり、拡張した血管のflow voidがよくみられる。

均一で強い造影効果を呈する

症例 50 歳代の男性。歩行時のふらつき。

choroid plexus papilloma2012年放射線科診断専門医試験問題13より引用。

脳実質外腫瘍。第4脳室〜小脳橋角槽にかけて単純CTで高吸収、T1WIで脳実質とほぼ等信号、T2WIではやや高信号、造影効果あり。脈絡叢乳頭腫がLuschka孔を介して小脳橋角槽の方に進展していると考えられる。

成人の第4脳室腫瘍では、転移性脳腫瘍、脈絡叢乳頭腫、subependymomaなどが鑑別に上がる。

 

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