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胸郭出口症候群(thoracic outlet syndrome)

・胸郭出口部で神経が圧迫あるいは牽引されて上肢のしびれなどの神経障害を起こすもの。

腕神経叢鎖骨下動脈は、前斜角筋・中斜角筋、鎖骨・肋骨のそれぞれ間小胸筋の下層を解剖学上走行し、この部を胸郭出口という。大まかには左右の第一肋骨で囲まれた部分と覚える。

・20歳代〜50歳代女性に多い。なで肩に多い。

・原因としては、頸肋、第7頚椎横突起、第一肋骨・鎖骨などの異常による骨性のもののほか、前・中斜角筋。鎖骨下筋、小胸筋などの筋性によるもの。

・特に第一肋骨の因子が多いと言われる。

・症状は、上肢のしびれ・疼痛、脱力感、冷感、頚部痛、背部痛、胸部痛など。

・診断法には、Adsonテスト、Edenテスト、Wrightテスト、Morleyテストがあり、いずれも症状を誘発させて診断する。

  • Adsonテスト:首を伸展、回旋させ、さらに深呼吸させる。
  • Edenテスト:自動的に肩甲帯を後下方へ下げる。
  • Wrightテスト:肩を90°外転、90°外旋させる。

・治療は、上肢・肩甲帯の筋力強化を行ったり、症状を悪化させる日常生活動作を避けるよう指導。第一肋骨を切除することもある。

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胸郭出口症候群の画像診断

・レントゲンにて、骨の異常、特に第一肋骨、頸肋、第7頚椎横突起、鎖骨の異常をチェックする。

・血管造影では、手を下におろしている体位では血管の圧迫は認めず、Wright体位(肩を90°外転、90°外旋、さらに肘を曲げた状態)では遮断されることが多い。ただし、正常でも遮断されることがあり、症状ありきで診断する。

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症例 30歳代男性 胸郭出口症候群の疑いで血管造影となる。

thoracic outlet syndrome(2009年放射線科診断専門医36より引用)

A:仰臥位左上肢下垂位
B:いわゆるWright体位(肩を90°外転、90°外旋、さらに肘を曲げた状態)で鎖骨下動脈の描出が消失。

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