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鼠径ヘルニア( inguinal hernia)は頻度の多い疾患です。

読み方は「そけいヘルニア」と読みます。

鼠径ヘルニアは外(間接)鼠径ヘルニア、内(直接)鼠径ヘルニアに大きく分けられます。

その違いは、臨床的にはそれほど問題にならないことも多いですが、下腹壁動静脈の内か外かという解剖学的な違いがあります。

今回はこの鼠径ヘルニアについて、外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニアに分けてイラストを交えながら解説しました。

外(間接)鼠径ヘルニアとは?

  • 間接鼠径ヘルニア、斜鼠径ヘルニアとも呼ばれ最も多い。
  • 先天性要因が強く、精巣が降下する男子に多い(9:1)。
  • 乳児期に最も多い。小児鼠径ヘルニアの99%これ。
  • 外側鼠径窩(内鼠径輪)、鼠径管を経て、外鼠径輪から皮下に腸管その他の腹腔内臓器の一部が脱出するもの。
外鼠径ヘルニアのシェーマ

inguinal hernia

外鼠径ヘルニアの画像診断

  • 鼠径管内に脱出腸管、腸間膜脂肪が認められる。
  • ヘルニア門は下腹壁動静脈の外側に位置する。

内(直接)鼠径ヘルニアとは?

  • 加齢により腹壁が脆弱になり、腹直筋を破って、内側鼠径窩(外鼠径輪)を経て皮下に脱出する。
  • 下腹壁動静脈の内側から、真っ直ぐ下降する。
  • 直接鼠径ヘルニアとも呼ばれる。
  • 年輩の男性に多く、小児には少ない。
内鼠径ヘルニアのシェーマ

inguinal hernia1

内鼠径ヘルニアの画像診断

  • ヘルニア門は下腹壁動脈の内側に位置する。
症例 30歳代男性 内鼠径ヘルニア嵌頓による小腸イレウス

inguinal hernia2 inguinal hernia3 冠状断像inguinal hernia4

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まとめ

  • 外(間接)鼠径ヘルニア:わざわざ丁寧に下腹壁動静脈を迂回し、鼠径管を通って、外鼠径輪より出てくる。
  • 内(直接)鼠径ヘルニア:「えいや!」と腹壁を突き破って、外鼠径輪より出てくる。

という違いがあります。

参考になれば幸いです。

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