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真珠腫性中耳炎の画像所見、画像診断

着目すべきポイント

  • 真珠腫の大きさ
  • 進展範囲
  • 骨破壊の程度
  • 鼓室、特に上鼓室のmass
  • 外耳道骨欠損の有無と程度
  • 乳突洞と蜂巣の発育程度
  • 鼓室・乳突洞・乳突蜂巣の病的陰影と含気性
  • 頭蓋底骨破壊の有無
  • 迷路瘻孔の有無
  • 耳管の開存程度

真珠腫の診断では骨変化の評価が重要

  • 耳小骨 
  • scutum
  • Prussak腔をはじめとする鼓室壁
  • 乳突洞口
  • 鼓室天蓋
  • 骨迷路
  • 顔面神経管 

※真珠腫の内容が自然に排出され、周囲の母膜のみが残る場合がある、CT上は乳突洞削開術後に類似した鼓室壁の変化が認められる。Spontaneous mastoidectomyあるいは、automastoidectomyとよばれている。

真珠腫における耳小骨

上鼓室型 癒着型
破壊・脱灰 ツチ骨頭部やキヌタ骨体部 キヌタ骨の長脚および豆状突起
伝音性難聴 75% 90%
偏位 内側へ 外側へ

※耳小骨の偏位は、早期真珠腫の所見として重要である。

真珠腫の主たる合併症

  • 耳小骨の脱灰、破壊
  • 迷路瘻孔および迷路炎
  • 顔面神経麻痺
  • 頭蓋内合併症(髄膜炎、脳炎、脳膿瘍、静脈洞血栓症)

術後の評価

  • 削開腔の含気の評価
  • 耳小骨連鎖の評価
  • 異常軟部組織の有無および性状
  • 顔面神経の状況
  • 内耳の評価

※真珠腫の再発と遺残は区別して考える病態であるが、両者の鑑別が困難な場合も少なくない(特にCTにおいては)。

症例 60 歳代の男性。左耳漏。

Cholesteatoma otitis media2011年放射線科診断専門医試験問題14より引用。

鼓膜の上部から鼓室上部に軟部陰影あり。耳小骨はあぶみ骨およびきぬた骨の一部を残して脱灰ありか。上鼓室型(弛緩部型)真珠腫を疑う所見。

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