緊張性気胸の存在の有無はどうやって確認する?
- 病歴:失神のエピソード、進行する呼吸困難感
- 身体所見:ショック、頸静脈怒張、気管の偏位、皮下気腫、片側呼吸音消失、打診鼓音
- X線検査:胸部X線で心臓、縦隔の偏位
※疑ったら速やかに最大呼気を含めた胸部X線!
(緊張性)気胸への対処は?治療は?
・胸部X線より緊急脱気の必要性を判断する。
・緊急ドレナージは
- 胸腔穿刺…鎖骨中線上第2or3肋骨上縁を18Gで2~3本穿刺する。
- 胸腔チューブ…前腋窩線上第4~7肋間上縁に透視下で20Frチェストチューブを挿入。
緊急ドレナージの方法は?
- 肋骨上縁に1.5cmマーキング
- 皮下麻酔
- 深く胸膜下に麻酔(シリンジをひいたときに空気が引ける少し手前を麻酔)
- メスで脂肪が見えるまで横切開
- 鉗子で広げていく
- 空気が返ってきたところでトロッカーを入れる
- 透視下で肺尖部に持っていく
- 刺入部を固定する(1-0シルクでマットレス縫合→遊びを作って固定)
- テープでドレーンを固定する
- ドレーンバックを調節する
緊張性気胸、完全虚脱の場合は?
→水封(陰圧をかけない)虚脱が少ない場合
→-5~-10cmH2Oの陰圧をかける