肺結節のフォロー(分類、期間)は?

悩ましい肺結節の経時的フォローについて日本CT検診学会を参照にまとめました。

肺結節は何mm以上がどうとかいろんな本に書いていますが、結局どのサイズの、どのような形態のものを、いつフォローすればいいんですか?
まず5mm以上のものを拾い上げましょう。詳細は以下です。

まず

  • 5mm以上の結節の拾い上げをして、1ヶ月後にthin slice CTで精査する。
  • その際に石灰化病変は除外する。
  • 検診で5mm未満のものは1年後スクリーニングCTをすすめる。
    ※ただし、経年検診で新たに出現したものは5mm以下でも精密CTをすすめる。

1ヶ月にthin sliceで再検する。

1ヶ月後に、

・結節が消失した=炎症なので終了。

・残っている場合、内部性状から3つに分類

Solid nodule(充実性結節)

  • thin sliceで充実性の結節。
  • 5mm≦結節<10mm→さらに2ヶ月後フォロー。増大あれば、診断を。
  • 結節≧10mm→診断付けに行く(生検、手術) 例外:肺内リンパ節が強く疑われる場合。
  • 3、6、12、24ヶ月後にフォロー。増大あれば診断。
  • 2年間で不変ないし縮小、消失すれば終了。

Mixed GGO(すりガラス影を有する充実性結節)

  • thin sliceで充実性とすりガラス影部分を認める結節。
  • 診断付けに行く(生検、手術)
  • ただし炎症疑いなら、2ヶ月後フォロー
  • 5mm≦結節<10mmで不変なら経過観察の選択もある。
症例 50歳代女性

adenocarcinoma in situ

左上葉に7.4mm大のすりガラス影の真ん中に充実部を伴うMixed type GGOを認めています。

手術にて、上皮内腺癌(AIS:adenocarcinoma in situ)と診断されました。

Pure GGO(すりガラス結節)

  • thin sliceですりガラス影のみの結節。
  • 5mm≦結節<10mm→さらに2ヶ月後フォロー
  • 10mm≦結節<15mm→さらに2ヶ月後フォロー or診断付けに行く(生検、手術)
  • 15mm≦結節診断付けに行く(生検、手術)
  • 3、12、24ヶ月後にフォロー。途中増大あれば診断。
  • 2年間不変であっても2年以降も経過観察する。
症例 40歳代男性 偶然CTで異常影を指摘された。

pure GGO(2009年放射線科診断専門医試験問題30より引用。)

右上葉にすりガラス影の結節あり。サイズは7-8mm大で境界明瞭。内部に充実部位なし。

pure GGO。→2ヶ月後フォローします。

なるほどこのフローに沿って、フォローや診断をつけにいけばいいですね。

参考)肺結節の判定と経過観察 第2版 ©日本CT検診学会

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