小児虐待を疑うCHILD ABUSE
- Care delay 受診が遅い
- History 問診上の矛盾
- Injury of past 損傷の既往
- Lack of nursing ネグレクト
- Development 発達段階との矛盾
- Attitude 養育者・子供の態度
- Behavior 子供の行動特性
- Unexplainable ケガの説明がない
- Sibling 兄弟が加害したとの訴え
- Environment 環境上のリスク
身体虐待を疑う外傷
- 挫傷、熱傷
- 多発性、新旧混在
- 不自然な分布
- タバコ痕(根性焼き)
- 境界明瞭なお尻熱傷(トイレットトレーニングによる虐待)
- 体幹、耳、鼻にあざがあったらおかしい。
- 4ヶ月以下ではどの部位にあざがあったらおかしい。
誤解しやすい疾患
・あざ:血友病、von Willebrand病、ITP、白血病、Henoch-Schonlein紫斑病、異所性蒙古斑、など
・骨折:悪性腫瘍、骨形成不全症など
・その他:熱傷など
身体虐待
・硬膜下血腫、網膜出血、脳浮腫
※揺さぶられっ子症候群 shaken baby 死亡率30%、痙攣の合併40-70%、網膜出血の合併65-95%
・頭蓋骨骨折:多発性、両側性
・骨幹端骨折(コーナー骨折、バケツ柄状骨折)、肋骨骨折(横突起がテコになる)、胸骨・棘突起骨折、肩甲骨骨折、らせん状骨折、鉛管骨折。
・全身骨スクリーニングをする。各パーツ毎にレントゲンを撮る。20枚撮る。これをSkeltal surveyという。
頭部2R、胸郭2R、頸椎・腰椎側面、骨盤正面、上腕、前腕、手、大腿・下腿・足正面
これを、2歳未満では全例行なう。2-5歳では虐待による骨折+の場合に行なう。5歳以上では不要(会話できるので)。
・最重症ならば、警察緊急報告、児童相談所緊急報告、高次病院緊急転送。