造影剤腎症(CIN:contrast induced nephropathy)
・造影剤に起因する急性の腎障害のこと。
・定義:造影剤使用後 72時間以内にCr0.5mg/dl以上上昇もしくは25%上昇
・3-5日でピークで7-14日で前値に戻る。一過性のもの。ただし、戻らずに透析が必要となる慢性腎不全に至ることもまれにある。
※なので、1週間後に採血して、大丈夫というものではない。(3−5日後には腎障害を生じていたかもしれないから。)
・CKDとはここではeGFR<60と定義。eGFRは筋肉が少なければ低くなったり、多ければ高くなったりするので、その影響を受けない血清シスなんとかで計算することもあるが、時間かかる。
・PCI/CADの患者ではCINの発症と予後に関連があるが、そうでは無い場合は予後との関連は不明。
・CKDにCAG(冠動脈造影)すると3%にCINを発症。十分な対策。前後の補液。
・CKDにPCIをすると14〜36%にCINを発症。eGFR<30では26-40%。
CINのリスク
・加齢、CKD、CKDを伴うDM、利尿薬(特にループ阻害)、NSAIDS、ビグアナイド(乳酸アシドーシス)
・RAS阻害薬はevidenceなし。
・CKDを伴わないDMがリスクファクターになるかは明らかではない。
その他
・片腎の場合は同じ造影剤使用量でも腎に対する負荷は2倍となるため注意。
・IVRおよびPCIの際には、造影剤腎症と鑑別すべきとしてコレステロール塞栓症あり。コレステロール塞栓症では腎機能低下が血管造影後数日〜数週間後に生じ、腎機能低下は非可逆性で、他の塞栓症を示す所見や一過性の好酸球増加ならびに低補体血症を伴う。
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