先に結論:膀胱結石

  • 膀胱結石の多くは膀胱の中でできるもので、前立腺肥大・神経因性膀胱・膀胱憩室・長期の尿道カテーテルなど、尿が出きらない状態が原因になります
  • CTでは膀胱内の高吸収の石として見え、体位で動くことが多いです。層状の構造を示すこともあります
  • 見つけたら排尿障害の原因(前立腺肥大・憩室など)も確認し、膀胱腫瘍に付いた石灰化と間違えないようにします

尿路の結石は大きく、腎結石、尿管結石、膀胱結石に分けられます。

このうち急性腹症を来すことがあるのは通常尿管結石ですね。

関連:尿管結石の症状、CT画像診断のポイントは?

今回は、膀胱結石(bladder calculus)についてまとめました。

膀胱結石(bladder calculus)

  • 膀胱結石には、膀胱に原発した結石と、尿管から膀胱へ落石した結石がある。
  • ほとんどは原発性で神経因性膀胱、排尿障害や膀胱憩室などに合併する。カテーテルの長期留置でも見られる。
  • 上部尿路から落石したものはほとんど自然排尿し、膀胱内に留まることは少ないため。
  • ただし前立腺肥大など尿道の通過障害がある場合は膀胱に留まることがある。
  • 長期臥床、脱水なども結石発生を助長する。膀胱結石は尿路結石の約5%を占め、異物・閉塞・感染が主な原因である。尿道カテーテルを長期留置している脊髄損傷患者では膀胱結石のリスクが高く、膀胱悪性腫瘍との関連も指摘されている。
  • 形状はさまざまで、層状構造を呈することも多い。

症例 70歳代男性

膀胱結石のCT画像

膀胱内に2箇所高吸収域を認めています。

膀胱結石を疑う所見です。

症例 70歳代女性

膀胱憩室を複数認めており、膀胱内に広範な高吸収を認めており、膀胱内結石が疑われます。

症例 70歳代男性

膀胱内に多数の高吸収な結石を認め膀胱結石を疑う所見です。

尿道カテーテルが長期留置されており、それに伴う膀胱結石が疑われます。

参考文献

  • 腹部のCT 第3版 P540

 

  1. Schwartz BF, Stoller ML. The vesical calculus. Urol Clin North Am. 2000;27(2):333-346. PubMed

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