ACTH非依存性大結節性副腎過形成(AIMAH)
- 両側副腎の多結節状の腫大によりACTH非依存性に副腎皮質機能亢進を来す病態。特殊型Cushing症候群。
- 副腎の脚厚は3cmまで至る。径1〜3cm程度までの結節病変が見られる。
- 副腎に対する何らかの内分泌的な慢性刺激を背景に、副腎がACTH非依存性の分泌能を獲得する。なので、ACTHは低下する。
- 高齢男性に多い。性差なしとも。
- 個々の結節は腺腫と同様に脂肪を含有しCTで低吸収。MRI in-out of phaseにて信号低下あり。
- 下垂体腺腫に伴うCushing症候群や異所性ACTH産生腫瘍を除外する必要がある。
- 両側副腎摘出が選択されることが多い。
参考文献)知っておきたい泌尿器のCT・MRI