発生から外耳道狭窄・閉塞の合併症を理解する
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・第1鰓器官:外耳道、鼓室、耳管、耳小骨の一部(ツチ骨頭、キヌタ骨体部および短脚)
・第2鰓器官:耳小骨の他の部位(ツチ骨柄、キヌタ骨長脚、アブミ骨上部構造)
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・なので、外耳道狭窄や閉塞は、同じ第1鰓器官である耳介や鼓室の発達異常、ツチ骨頭、キヌタ骨体部といった耳小骨奇形に合併しやすい。
[colored_bg color=”light‐blue” corner=”r”]外耳道奇形はツチ骨、キヌタ骨に多い![/colored_bg]
外耳道狭窄・閉塞の術前CT評価項目
・外耳道狭窄や閉塞では、CTにおいて、骨性閉塞か膜性閉塞か、耳小骨異常の有無、卵円窓・正円窓の状態、内頚動脈、頸静脈球の位置、顔面神経の位置、乳突蜂巣の発達程度を評価する。
外耳道奇形を伴わない耳小骨奇形
・キヌタ骨、アブミ骨間関節離断>ツチ骨・キヌタ骨の融合や上鼓室への固着、アブミ骨底固着の3つが多い。
・キヌタ骨、アブミ骨間関節離断ではキヌタ骨長脚の欠損や変形、後方変位が多い。
・キヌタ骨長脚の欠損は、真珠腫との鑑別が問題になるが、真珠腫に見られる乳突蜂巣の発達の欠如や、軟部陰影が見られないといった点から鑑別可能。
[colored_bg color=”light‐blue” corner=”r”]外耳道奇形を伴わない耳小骨奇形はキヌタ骨長脚の欠損や変形、キヌタ骨、アブミ骨間関節離断が多い![/colored_bg]