腎の高さの異常(腎の位置異常、腎奇形、longitudinal ectopic kidney
- 腎の高さの位置異常は、上下の位置異常、交叉性変位腎、融合腎の3つに大きく分かれる。
- 最も多い位置異常は馬蹄腎、続いて骨盤腎。
- 正常では、L1−3レベルに腎は存在する。
- 高さの位置異常では、腰部や、骨盤腔内、時に胸腔内に見られる。骨盤内に存在するものが骨盤腎。
- ちなみに遊走腎(wandering kidney)とは臥位と比べて立位で1.5椎体以上腎が下垂するもの。高齢女性の右側に多い。
症例 50歳代男性
左腎はほぼ正常の高さに位置するが、右の腎臓はL5の位置に位置しており、高さの位置異常を認めている。
遊走腎の状態とも言える。
参考)知っておきたい泌尿器のCT・MRI 山下康行先生ら P264-265