empty sella(トルコ鞍空洞症候群)とは

  • empty sellaはトルコ鞍が拡大し、鞍上部からくも膜下腔が下垂した状態。
  • 剖検症例の数%にあり。
  • CT、MRでしばしば遭遇する。

empty sella(トルコ鞍空洞症候群)の原因は?

原発性がほとんど
鞍隔膜の形成不全→トルコ鞍部で髄液の拍動を強く受ける→くも膜下腔が下垂→下垂体が菲薄化

■二次性:

  • 妊娠の度に下垂体が増大、縮小を繰り返すため(これが多い。なので女性)
  • 下垂体卒中。
  • 良性頭蓋内圧亢進症
  • 自己免疫性下垂体炎(下垂体抗体)
  • 外科あるいは放射線治療後
  • 外傷
  • ほとんどが無症状であるが、時に頭痛、視野障害、下垂体機能低下を来すことがある。症状があればトルコ鞍空洞症候群と呼ばれる。
  • 髄液の拍動圧により骨が菲薄化、欠損し、さらには髄液鼻漏を生じたという報告を認める。
動画で学ぶempty sella

▶キー画像

emptysella1 emptysella2

病的意義がないことが多いので、あえて画像のレポートに記載しなくても良いと言われます。

 

ご案内

腹部画像診断を学べる無料コンテンツ

4日に1日朝6時に症例が配信され、画像を実際にスクロールして読影していただく講座です。現状無料公開しています。90症例以上あり、無料なのに1年以上続く講座です。10,000名以上の医師、医学生、放射線技師、看護師などが参加中。

胸部レントゲンの正常解剖を学べる無料コンテンツ

1日3分全31日でこそっと胸部レントゲンの正常解剖の基礎を学んでいただく参加型無料講座です。全日程で簡単な動画解説付きです。

画像診断LINE公式アカウント

画像診断cafeのLINE公式アカウントで新しい企画やモニター募集などの告知を行っています。 登録していただくと特典として、脳の血管支配域のミニ講座の無料でご参加いただけます。