Hoffa症候群
- 膝蓋下脂肪体(Hoffa‘s fat pad)の損傷および炎症(膝蓋下脂肪体炎)をHoffa症候群という。
- 関節運動によってこの脂肪体が関節に挟まれる(インピンジメントされる)ことによるためFat pad impingementとも呼ばれる。
- 膝蓋下脂肪体(Hoffa‘s fat pad)は関節包内滑膜外構造で、膝蓋腱の背側にあり衝撃を吸収するクッションの働きがある。
- 膝前部の疼痛が見られる。
- over use、体重増加や外傷によるとされる。
Hoffa症候群の画像所見
- MRIで膝蓋下脂肪体(Hoffa‘s fat pad)の異常信号を認める。
- 急性期:出血(脂肪体であるため血管が存在する)、浮腫
- 慢性期:低信号(線維化、ヘモジデリン沈着)
参考文献:画像診断 Vol.36 No.7 2016 P671-672