先に結論:咀嚼筋の解剖

  • 咀嚼筋は咬筋・側頭筋・内側翼突筋・外側翼突筋の4つで、すべて三叉神経第3枝(下顎神経)が支配します
  • 咬筋・側頭筋・内側翼突筋は口を閉じる筋肉、外側翼突筋は口を開け、あごを前・横に動かす筋肉です
  • 下顎神経の障害や腫瘍の神経浸潤では、これらの筋肉が萎縮・脂肪化(慢性期)や浮腫・造影増強(急性期)して見えることがあり、画像の手がかりになります

咀嚼筋(masticatory muscles)とは?

  • 咀嚼筋という筋肉があるわけではなく、咀嚼する際に、下顎の運動を司る次の4つの筋肉の総称を咀嚼筋や、咀嚼筋群と呼ぶ。
  • 咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4つ。
  • これらの筋肉はすべて三叉神経第3枝(下顎神経)支配。
    頭蓋底腫瘍が卵円孔に浸潤し下顎神経が障害されると、亜急性期の咀嚼筋はT2強調像やIR像で高信号となり、造影T1強調像で増強される。この変化は腫瘍浸潤や感染と区別する必要がある(Ho 2003)。

咀嚼筋4つの働きと支配神経(一覧)

筋肉 主な働き 支配神経(下顎神経の枝)
咬筋 口を閉じる(下顎を引き上げる) 咬筋神経
側頭筋 口を閉じる・下顎を後ろへ引く 深側頭神経
内側翼突筋 口を閉じる・下顎を前や横へ動かす 内側翼突筋神経
外側翼突筋 口を開ける・下顎を前や横へ動かす 外側翼突筋神経
症例 30歳代男性 スクリーニング

咀嚼筋の解剖は上のようになります。

このうち側頭筋は側頭部の割と上の方まで筋肉があります。

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参考文献

  1. Tsugawa J, Ouma S, Fukae J, et al. [Pure trigeminal motor neuropathy with an antecedent infection: a case report]. Rinsho Shinkeigaku. 2014;54(6):515-7. PubMed
  2. Davis SB, Mathews VP, Williams DW. Masticator muscle enhancement in subacute denervation atrophy. AJNR Am J Neuroradiol. 1995;16(6):1292-4. PubMed
  3. Ho TL, Lee KW, Lee HJ. Subacute mandibular and hypoglossal nerve denervation causing oedema of the masticator space and tongue. Neuroradiology. 2003;45(4):262-6. PubMed

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