ペッサリーリングとは?
- ペッサリーは「腟内に装着して臓器を支持する器具」の総称として使われることが多い。日本の臨床で「ペッサリー」と言った場合、一般には骨盤臓器脱(子宮脱など)に対して用いるリング型ペッサリーを指すことが多い。
- 一方、避妊の文脈では、子宮頸部(子宮の入口)を覆って精子の侵入を防ぐ避妊用ペッサリー(いわゆるダイアフラム)という用語も存在する。ただし日本では主流の避妊法ではなく、医療現場で「ペッサリー」と言えば骨盤臓器脱の治療器具を意味することが多い、という理解が実用的である。
- また、骨盤臓器脱に用いるリング型ペッサリーはIUD(子宮内避妊器具)ではない。IUDは子宮内に留置する避妊具であり、リング型ペッサリーは腟内に留置して支持を得る器具で、目的も位置も異なる。
ペッサリーリングのCT画像所見
- 腟内(子宮頸部周囲)にリング状の構造物として描出される。
- 材質によっては高吸収(白いリング)として目立ち、金属成分があればビームハードニングなどのアーチファクトを伴うことがある。
- 読影では「腟内異物」と誤認しやすいため、骨盤臓器脱治療のペッサリー留置歴を念頭に置く。
- 違和感・出血・感染が疑われる状況では、位置異常や周囲炎症所見(壁肥厚、脂肪織濃度上昇など)も併せて評価する。
症例 60歳代女性 スクリーニング

子宮脱目的でペッサリーリングを認めています。
3方向で動画でチェックする。(音声はありません)
高吸収な素材が多い印象ですが、CTで低吸収となる素材のペッサリーリングもあります。
症例70歳代女性 スクリーニング

関連記事:骨盤底機能低下・骨盤臓器脱のMRI評価|PCL・H-line・M-lineを用いた画像診断のポイント
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こんなリングの存在は知りませんでしたが、避妊リングにしてはサイズがおかしいし、高齢女性に入っていることからおそらくそんなものがあるのであろう、と想像して回答して正解を得ました。
我ながら素晴らしい。
アウトプットありがとうございます。
画像だけを見て判断するのではなく、患者背景を想像すること大事ですね。
正解おめでとうございます(^^)