神経膠嚢胞(neuroglial cyst)とは?
- 胎生期の神経管の内腔が、脳の白室内で隔離された嚢胞性病変。
- 非腫瘍性であり、良性嚢胞である。
- 脳内嚢胞性病変の1%未満1)。
- 前頭葉が最も頻度が高い1)。
- 無症状で偶然発見され、治療の対象になることは稀。
神経膠嚢胞(neuroglial cyst)の画像所見は?
- CTやMRIにおける画像では、境界明瞭な嚢胞で、内部は脳脊髄液と同様の吸収値・信号強度を示す。(T2強調像で高信号、T1強調像で低信号。)
- 石灰化や辺縁の信号変化も通常は認めない。
- また嚢胞壁は造影効果を認めない。
- 脳室と交通を有さない。
神経膠嚢胞(neuroglial cyst)が疑われた5症例。
症例① 30歳代女性
症例② 50歳代女性
症例③ 70歳代男性
症例④ 80歳代男性
症例⑤ 80歳代男性
脳内に認める嚢胞性病変で、脳室との連続性がないものはこの神経膠嚢胞(neuroglial cyst)かもしれません。
参考文献:
1)Radiology. 2006;239 (3): 650-64
臨床画像 Vol.27,No.1,2011 P14
事務局 御中
いつも大変勉強になっています!
今、さる友人の奥様が恥骨結合軟骨が手術の際に切除されたか否かで、痛みが股関節手術後から止まりません。よって、医療ミスか意図的切除かを検討しています!
よって、股関節手術の前後比較レントゲン画像の一般的なものを
宜しければ、配信願いたく存じます。
お世話になっております。
神経膠嚢腫だとこのサイトしかヒットしませんが、神経膠嚢胞だと日本神経病理学会の神経病理学用語集にも記載があります。こちらが正式な和病名かもしれませんがいかがでしょうか。
コメントありがとうございます。
>神経膠嚢腫だとこのサイトしかヒットしません
そうなんですね(^_^;)
>神経膠嚢胞だと日本神経病理学会の神経病理学用語集にも記載があります。こちらが正式な和病名かもしれませんがいかがでしょうか。
cystなので嚢胞が正しいのでしょうね。修正します。
書籍などでなかなか記載がない疾患ですね・・・。