頭部CT、MRIにおける中心溝の同定方法
まず中心溝の解剖は頭頂部から見ていくと次のようになる。中心溝より前の脳回が中心前回、後ろが中心後回。
どのようにこの中心溝を同定するか?方法はいくつかあります。まずは動画をみてください。
中心溝を同定する際のポイント
- 中心前溝は上前頭溝と、中心後溝は頭頂間溝と、連続するが、中心溝が連続する脳溝はない。
- 中心後溝の内側端はY字型になり、帯状溝縁部(ちょび髭)は分岐に挟まれる。中心溝の内側端は帯状溝縁部(ちょび髭)のすぐ前にくる。
- 脳回の前後幅は中心前回が後回より太い。
- 中心前回の手指運動野は後方凸を示す(precentralknob sign)
これらを一つ一つ確認していきましょう。
中心前溝は上前頭溝と、中心後溝は頭頂間溝と、連続するが、中心溝が連続する脳溝はない。
中心後溝の内側端はY字型になり、帯状溝縁部(ちょび髭)は分岐に挟まれる。中心溝の内側端は帯状溝縁部(ちょび髭)のすぐ前にくる。
脳回の前後幅は中心前回が後回より太い。
中心前回の手指運動野は後方凸を示す(precentralknob sign)
このprecentral knobは手指運動野(hand mortor area)が存在し、同部位単独の梗塞は上肢遠位の単独麻痺をきたすので注意。
これらを組み合わせて中心溝を同定するようにしてください。