鼻茸(nasal polyp)とは?
- 鼻腔にできる炎症性ポリープ。
- 鼻炎や副鼻腔炎などの分泌物によって刺激され続けた粘膜が浮腫状に肥厚して生じる。
- 多くは慢性副鼻腔炎や鼻アレルギーなどの症状の1つとして出現する。
- 中鼻道に最も多く見られる。
- 好酸球を中心とする炎症が大きな役割を果たす。
- 鼻閉および副鼻腔炎の増悪を招く。
- ほとんどが多発、両側性。
画像診断
- 鼻内および副鼻腔内に境界明瞭、表面平滑で広基性の大小の腫瘤。
- ポリープは粘液同様低いCT値を示すが、線維性成分が増生してくるとCT値も軽度上昇してくる。
症例 40歳代男性 前鼻腔および後は中咽頭まで及ぶ鼻茸
右上顎洞から鼻腔に粘膜肥厚及び腫瘤影あり。
右では前鼻腔に及ぶポリープを認めています。
横断像では、鼻腔〜中咽頭まで連続する低吸収ポリープを認めています。
鼻茸と診断されました。