脛骨顆間隆起骨折
・10歳前後の小児に好発するが、成人にも発生する。
・前十字靭帯損傷と同様、スキーなどのスポーツ外傷、自動車やオートバイの転倒により発生する。
・前十字靭帯の脛骨付着部は顆間隆起の前方部分に存在するので、この損傷の機序は比較的未発達で脆弱な前十字靭帯の付着部側が牽引されることによる裂離骨折である。
・膝関節の前方動揺性を認める事が多い。
・症状はACL断裂に似る。ACLに損傷がないかを確認。
・診断には、単純X線、CTが有用。靭帯、骨折の有無を評価するのにMRが有用なことあり。
・単純レントゲンで、裂離骨片が不明瞭な場合にはMRで骨片の大きさ、位置を確認する。
・裂離骨片の位置はMeyers-Mckeever分類により分類する。
1型:裂離骨片の転位は軽微で前方のみが浮き上がるもの。 2型:骨片の転位はあるが骨片の後方部で母床と連続性はあるもの。 3型:骨片の遊離 3+型:骨片が翻転しているもの。(Meyersの文献より引用)