Sponsored Link

123I-MIBG心筋シンチの基礎

  • MIBGは生体内でノルエピネフリンと同様の働きをする物質であり、交感神経終末に取りこまれ、貯蔵、放出される。
  • 早期像と後期像(3〜4時間後)を撮像し心/縦隔比(H/M)および洗い出し率で心臓交感神経機能を評価する。
  • 三環系抗うつ薬を服用している時は検査前に投与中止を指示する。

H/M比が低下、洗い出し亢進する疾患

  • 糖尿病
  • 心不全
  • 虚血性心疾患
  • 不整脈疾患
  • びまん性レビー小体病(パーキンソン病、レビー小体型認知症)
  • 家族性アミロイドーシス
  • MSA

 

  • 中でもParkinson病では、発症早期から(自律神経障害を認めていなくても)MIBGの取り込みの低下が高率にみられることが知られている。
  • 一方、健常人やParkinson症候群ではMIBGの取りこみの低下はほとんどみられない。
  • このため、MIBG心筋シンチグラフィは、Parkmson病の補助診断して、またParkinson症候群との鑑別のための検査として有用である。
  • ただし、例外として、家族性Parkinson病の一部では、MIBGの取り込み低下を認めないこともある。
  • また、Lewy小体型認知症ではMIBGの取り込み低下が見られる。

▶︎心筋/上縦隔(H/M)比

  • early 2.0〜2.8  低下
  • delay 2.0〜3.0 低下
  • Wash out rate 9~23% 亢進していると、PD pattern
    ただし、施設によりこの値は異なり、H/Mの正常値は2-3、WRは半減期補正後で10-30%の範囲であることが多い。

Sponsored Link

症例 70歳代男性 臨床所見と併せてPDと診断された症例

mibg


症例 80 歳代の女性。進行性の認知機能障害や転倒

123I-MIBG シンチグラムを示す(Early H/M:1.62,Delay H/M:1.14)。

Lewy2014年放射線科診断専門医試験問題67より引用。

H/M比はearly,delayともに低下を認めており、Parkinson病やびまん性Lewy小体病が疑われる。


 

症例 60 歳代の男性。歩行障害のため来院。

mibg cardio(2008年放射線科診断専門医試験問題63より引用)

H/M比はearly,delayともに低下を認めており、Parkinson病やびまん性Lewy小体病が疑われる。したがって解答はb,d。


症例 2 年ほど前より動作の緩慢さが出現した。徐々に安静時振戦,固縮なども目立つようになり来院。

parkinson disease2006年放射線科診断専門医試験問題66より引用。

H/M比(心筋縦隔摂取比)は異常低値を示しており、症状からもパーキンソン病を疑う所見。

 

Sponsored Link

 

関連記事はこちら