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甲状腺中毒症(thyrotoxicosis)

甲状腺ホルモンが増加している状態を甲状腺中毒症という。

甲状腺機能亢進症破壊性甲状腺炎、外因性甲状腺ホルモン過剰摂取などで起こる。

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・日常臨床で最も問題になる、Basedow病と無痛性甲状腺炎の鑑別は123Iの摂取率によって可能。(前者は高値となり後者は基準値以下となる。)

甲状腺機能亢進症

Basedow病Plummer病、その他の稀な甲状腺機能亢進症(卵巣甲状腺腫、機能性甲状腺癌など)、中枢性甲状腺機能亢進症などが原因となる。

・Basedow病は甲状腺のびまん性過形成による機能亢進症。TSHレセプター抗体が甲状腺を刺激し、TSHに依存せずに甲状腺ホルモンが合成される。

・ただし、TSHレセプター抗体は陰性のこともある。また無痛性甲状腺炎で陽性の場合もある。なので両者の鑑別に123Iの摂取率が有用。

症例 30歳代女性 Basedow病

thyroid scinti

甲状腺両葉にびまん性に集積亢進あり。Basedow病を疑う所見。

 

症例 20 歳代の女性。前頸部に腫瘤を自覚し来院。

エコーで左葉の大半を占める腫瘤あり。Free T3 と Free T4 が高値。

plummer disease2014年放射線科診断専門医試験問題69より引用。

甲状腺左葉に集積亢進あり。甲状腺機能亢進より、plummer病を疑う所見。

 

症例 30歳代女性 Plummer病

plummer disease(放射線科診断専門医試験問題2010年66番より引用。)

甲状腺左葉にhot noduleあり。Plummer病を疑う所見。

破壊性甲状腺炎

無痛性甲状腺炎、出産後甲状腺炎、亜急性甲状腺炎が含まれる。

・甲状腺濾胞が破壊され甲状腺ホルモンが漏出する結果、甲状腺中毒症になる。

・甲状腺濾胞の破壊部位には123Iを取り込まず、また、TSH分泌抑制により、正常部位にも123Iは集積せず、摂取率は低値となる。

症例 40歳代女性 無痛性甲状腺炎

(動悸を主訴に受診した。頸部に弾性硬のやや腫大した甲状腺を触知するが圧痛はない。 FT3 は上昇していた。99mTcO4-によるシンチグラム)

silent thyroiditis(2009年放射線科診断専門医試験問題65より引用)

動悸あり、甲状腺に腫大触知あり。FT3の上昇あり。甲状腺中毒症の鑑別を問う問題。99mTcO4-にて甲状腺に集積を認めず、無痛性甲状腺炎が疑われる。

症例 50歳代の女性。発熱と頚部痛で来院した。CRP 高値。Free T 3 高値。Free T 4 高値。TSH 低値。

thyroiditis2008年放射線科診断専門医試験問題65より引用。

甲状腺中毒症の状態。発熱と頸部痛あり、シンチでは、甲状腺への集積を認めておらず、亜急性甲状腺炎を疑う所見。

症例 50 代の女性。2 週間前から頸部痛,発熱,動悸,および振戦がある。甲状腺ホルモンの異常がみられた。

thyrotoxicosis2007年放射線科診断専門医試験問題64より引用。

甲状腺中毒症の状態。発熱と頸部痛あり、シンチでは、甲状腺への集積を認めておらず、亜急性甲状腺炎を疑う所見。

症例 60歳代女性 無痛性甲状腺炎

silent thyroiditis

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