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尿膜管遺残

・膀胱は下部尿膜管より形成される。そのため正常でも膀胱頂部は尿膜管の遺残があり、正中臍索(線維性の索状構造)として臍に向かう。

・しかし、出生時以降も尿膜管が残存することがあり、開存している部位により、

  1. 尿膜管開存(patent urachus)50%、
  2. 尿膜管洞(umbillical urachal sinus)15%、
  3. 尿膜管憩室(vesicourachal diverticulum5%)、
  4. 尿膜管嚢胞(urachal cyst)5%
    の4つに分けられる。

urachus

・このうち、尿膜管洞、尿膜管憩室は感染を併発しやすいが、症状の有無は膀胱、臍との交通の有無にもよる。

・膀胱と交通している→膀胱炎症状
・臍と交通している→臍からの膿流出など臍炎

・交通のない場合は、下腹部痛、有痛性腫瘤、発熱などを主訴とする。

・成人では膀胱頂部に発生する尿膜管癌の発生に注意する。

症例 30歳代男性 尿膜管洞への膿瘍形成

urachus

臍直下に周囲脂肪織濃度上昇を伴う膿瘍形成あり。尿膜管洞への膿瘍形成を疑う所見。

 

症例 尿膜管洞への膿瘍形成

urachus1 urachus2

 動画で学ぶ尿膜管洞


症例 40 歳代の女性。臍下部痛。

umbillical urachal sinus2013年放射線科診断専門医試験問題64より引用。

尿膜管洞あり。膿瘍形成を疑う所見あり。

 

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