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縦隔気腫(気縦隔)

・縦隔内に空気が侵入した状態。肺胞から間質に空気が漏れるために生じる。

・無症状のこともあるが、胸痛や呼吸困難の原因となりうる。

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・まれにショック、呼吸不全をきたすこともあるので注意(緊張性縦隔気腫)。

気道・気管の破裂、咳嗽、陽圧呼吸、努責、気管支喘息、間質性肺炎、神経性食思不振症(間質が脆弱化している疾患) 、医原性(術後、内視鏡、胸腔・腹腔鏡、人工呼吸、胸腔ドレナージ、中心静脈穿刺)などが原因となる。

・このうち、外傷性や医原性のような縦隔炎を惹起するものは早期診断治療が重要。

・通常数日で改善する。

・ステロイドは危険因子。

気胸、心嚢気腫、後腹膜気腫、皮下気腫なども合併する。

・頸部皮下、後腹膜から縦隔に波及することもある。

・逆に頸部皮下や後腹膜へ波及することもある。

※頸部下部と縦隔上部には連続性があり、cervicothoracic continuumを介して波及する。
※cervicothoracic continuum=気道食道周囲のvisceral space、頚動脈鞘などの血管周囲、後咽頭間隙、危険間隙、椎前間隙。
※同様に、後腹膜内側と縦隔下部には連続性がある。横隔膜の食道裂孔や食道裂孔を介して連続している。

continuum

mediastinal emphysema

・DKA+縦隔気腫=Hamman症候群 10-20才男性に多い。

・聴診で心嚢内に空気が入った場合に聞かれる心音と同期する高音のクリック音をHamman’s signという。

縦隔気腫の画像所見

胸部単純X線

・心臓や縦隔第血管周囲に縦隔を縁取る線状透亮像。

・正常では内壁しか見えない気管、食道壁の外壁の輪郭が見える(double wall sign)

・左右の横隔膜が連続して見える(continous diaphragm sign)

angel wings sign も縦隔気腫のサイン。

症例 新生児呼吸促迫で気管内挿管中

angel wing sign

2008年放射線科診断専門医試験問題32より引用。

心陰影周囲に厚めに縁取る様な air density が見られる。両側上縦隔辺縁の縁取りは新生児胸腺の気腫による修飾を示唆しており、いわゆるangel wing sign。縦隔気腫の疑い。
症例 20歳代男性 縦隔気腫

mediastinalemphysema

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